■ドコモが格安スマホに参入する?
*写真は代々木のドコモタワー
先日ニュースでドコモが格安スマホに参入すると言う噂があると報道されました。
個人的には衝撃だったのですが、記事を書くまでに個人的な議論をしていたせいで、記事にするのが遅れました。
やっと、個人的な意見が固まったので、記事にしたいと思います。
今回のポイントは
『ランチェスター第2法則』です。
■ランチェスターって?
経済やマーケティングの世界では広く知られている『ランチェスター戦略』
ここでは詳しくは話しませんので、気になる方は本を紹介しますので、こちらで調べてみて下さい。深く勉強したい人には、内容が足りませんが、マンガで分かりやすく書いてあるので入門者に丁度いいです。
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簡単に説明をしておくと、戦争や戦いをデータ化し、それらの戦略を一元化したものをビジネスに当てはめて作り直したのが『ランチェスター戦略』
自分の立場に置ける、自分の最も強みが出せるのはどういった立ち居地で、どういった動きをすればいいのか?
ビジネスだけではなく、営業マンやプレゼンターなどにも幅広く当てはまる、戦略技術の一つです。
私の知っている限り多くの企業やビジネスマンが取り入れて、大きな成果を挙げています。
最近だと、『VAIO』がそれに当たるでしょうか。
また個人だと、プロブロガーの方の多くが取り入れていますね^^
気になる方は、ぜひ勉強してみて下さい。
■弱者が作った市場を、強者が持っていく。
ランチェスター第2法則と言うのは、『強者』の勝利方法です。
強者=ドコモはこの方法を取っていて、これからもそうするように動いてきます。
実はこれまでもドコモはそうでした。
新鋭のauやソフトバンクがシェア拡大の為に打ち出した方法を、そのまま飲み込む形で自社の方法にしていきます。
『携帯』と言った自社の武器が、他の会社とほとんど変わりがない場合、強者は新鋭の出した物をそのまま飲み込めば、強者が勝ちます。
事実ドコモはそうして常に勝ち続けてきました。
そして今回も多分同じ事をするのでしょう。
MVNO業者が頑張って作り上げた市場を、ドコモの名前で飲み込んでいく・・・
auやソフトバンク程度に大きくなった会社なら、また新たにプランを練って・・・と出来るでしょうが、まだまだ弱小のMVNO業者はできるところが限られてくるでしょう。
そして、いつの間にかドコモなどの強者しか残らない市場になってしまうのです・・・
■MVNOは『セカンドシーズン』に入りたいのです。
格安スマホの現状はドンドン新規参入が増え、これからも新しいプランや機種がドンドン増えていくでしょう。
これは『ファーストシーズン』と言って、市場の立ち上がり期、戦国時代で言うなら、群雄割拠の時代です。
この期を過ぎある程度の安定と競争が両立する期間を『セカンドシーズン』と言います。
ファーストシーズンは、目まぐるしく状況が変わるので、安定を求めた人達にはなんだか入りがたい常態です。
現に今『格安スマホ』を始めている人達は、スマホに興味がある人達だけです。
こういった人達は全体の10%にも満たないでしょう。
残りの90%の『スマホに興味が無い 』人達は、『格安スマホ』なんて名前すら知らない人ばかりです。
もし知っていたとしても、知らない会社ばかりがやっている、疑わしいスマホなんだろうな・・・程度にしか思っていません。
実は、この状況では、MVNO業者がいつか息切れをすれば、あっという間に無くなってしまう危うい状況なんです。
なので、安定して息をするには、『スマホに興味が無い』90%の人達に、どれだけこちらを向いてもらえるかが鍵になります。
今は、プランを安くしたり、新機種を出したりしていますが、このサイトを見ている、ある程度スマホに興味がある人の心でさえ、十分に動かせないのが実情ではないでしょうか?
MVNO業者はこういった『ファーストシーズン』から、安定と競争が混った、90%の人達にも情報が行き渡る『セカンドシーズン』に早く入ってもらいたいのです。
しかし、今のままではドコモが来たら自社も飲み込まれてしまいます。
ですので、ドコモが来ても自社は揺るがない程の何かを持っていないといけないと、各社色々とプランや自社の色を出しているんです。
実はこれが『ランチェスター第1法則』になります。
■docomoの参入で、真の『セカンドシーズン』になる
携帯業界の巨人であり、大ボスdocomoが、格安スマホに参入すれば、情報は一気に広まります。
また、あのドコモがやっているんだから大丈夫なんだろうと、スマホに興味がない人達も、格安スマホへの乗り換えを考えます。
しかも、もともとスマホには興味がないので、高いドコモよりも安いドコモの方が魅力的で、格安スマホに一気に雪崩れ込む可能性もあります。
そうなると、市場はもっともっと盛り上がり、安定もしていきます。
そうなったら格安スマホは真の『セカンドシーズン』に入ったと言えるでしょう。
docomoの参入はこの大きな鍵になるのです。
■で、今回は何が言いたかったの?
なんだかまとまりの無い記事になってしまったので、この辺りで一回まとめます。
1、ドコモが参入すると、ドコモが一気に市場を持っていく。
2、そのことを『ランチェスター戦略』で説明出来る。
3、ランチェスター戦略で言うと、市場はドコモの独占になる。
4、そうならないために、今のMVNO業者は自社の色や強みを構築している。
5、安定がある『セカンドシーズン』にMVNO業者は入ってもらいたい。
6、真の『セカンドシーズン』はdocomoの参入が大きな鍵になる。
とここまで書きました^^;
以上のことをまとめると見えてくるのは・・・・
『docomoの参入はwelcome』
と言うことになります。
ただし、大手の一人勝ちでは業界は消費者を無視して動くので、これから競合淘汰でドンドン実力をつけた、docomoに対抗出来る会社が数社出てくることを願っています^^
他の方の記事を読んでいると、否定的な意見が多かったのですが、私はドンドン参入して、ドンドン市場の活性化が起こってくれたら良いと思っています。
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